Reported by 田淵梓(大阪府)
2014年9月13日(土)準備~14日(日)当日
○メニュー○
・タピオカミルクティー
・かき氷
・ソーセージ
・大根もち
・ちまき
・いか団子スープ
○スタッフ○
・会長from 東京
・台湾人スタッフ(看板娘)from 香川
・台湾人スタッフ(看板息子)from 埼玉
・台湾マスターfrom 東京
・台湾マスターfrom 福岡
・私(台湾素人)from 大阪
○前日準備○
昼過ぎに島に到着し、15時頃から準備に参加。場所は福田の公民館。
かき氷用の豆を煮たり、ソーセージ用のしょうがを刻んだり、ソーセージや大根もちを焼いたり。台湾料理はいつも食べる専門で作った事はなかったので、しょうがの大きさや大根もちの厚さや焼き具合なんかを、台湾人スタッフや台湾マスターから1つ1つ指導を受けつつ準備。タピオカミルクティーの濃さも、レシピ通りに作った後にみんなであーだこーだと微調整。この台湾ラヴァーのこだわり、明日お客さんに伝わるだろうか?
文字にしてしまうと簡単な準備に見えるけれど、100人分、200人分となるとかなりの量で、お喋りしつつもみんな結構必死だった。
荷物到着の遅れなどもあり、17時までの予定が19時近くまでかかった。
その後、すぐ近くの民宿に帰り、民宿ならでは港町ならではの立派なお魚料理を頂く。これで元気を取り戻し、翌日のスケジュールなど打ち合わせ。
島に来るまでイベントやお店の詳細が分からなかったり、半分が地方から参加のスタッフで打ち合わせもできていなかったので、ここでようやく役割分担や料理の出し方を把握。
当日は会場で料理を出す組(4人)と、会場の様子を見つつ公民館で追加分を調理する組(2人)に分かれるが、まだまだ準備できていない料理もあり、朝1番にミルクティー作って冷やして~タピオカ解凍して~スープ作って~ちまき蒸して~と、公民館組は翌朝からのスケジュールをかなり綿密に組んでいた。
福田はとても静かでとにかく人がいない!フェリーに乗っていた人々は何処?町民は?昼も夜も、道行く人も車も数える程で、イベントにお客さんは来るのか、この大量の食料が余ったらどうしよう、と、準備できていない事以上に、人出が全く読めない事にみんな不安を抱きつつ1日を終える。
○イベント当日○
朝、台湾マスターの方々は花布やOPENちゃんなど台湾感満載の衣装で身を包み気合充分!!台湾グッズを何も持っていない自分はまだまだ素人だな、次台湾に行ったら何かゲットしよう。
8時半に公民館へ行き、公民館組は早速準備へ、会場組は花布や飾りなどを持って会場へ。
今日も人が…いない。出店者も数人しか準備に来ていない中、机に花布を敷き、パイナップルの提灯や会の幕で飾り付け。
9時ごろから徐々に人が増えてきて、貸出のホットプレートやかき氷機も運ばれてきて、店らしくなってきた。
10時にイベント開始。なのだが、まだちまきやスープが揃わずバタバタ。
徐々にお客さんがやって来たので、予め焼いていた大根もちとソーセージから売り出す。見慣れない食べ物だからかみんな初めは遠目から見ていて、徐々に近づいて来て「大根もちって何?」などと説明を聞いてから買って行ってくれる。ビールを飲むおじさまはソーセージを、おばあちゃんは“お餅”に惹かれて大根もちを買って行ってくれる印象。
準備でバタバタしつつも途切れる事無くお客さんが来ていた中で、11時過ぎ頃からだったか、気が付くと行列が!落ち着く間もなくお昼のピークがやってきたようだ。メイン料理として用意したちまきといか団子スープ。特にちまきは多くの方が注文してくれたのだが、1つの蒸し器でできる量が限られている事もあり数が出せず、いか団子スープも追加分がこのタイミングでできず、タイミングよく売る事ができず。また大根もちやソーセージも、会場の分が無くなっても公民館まで取りに行く人手がなかったり…お昼前の混雑は予想していたが、公民館組も会場も準備でバタバタしたままの流れでさらに忙しくなり全く余裕のない状況だった。
13時半頃か、ようやく少し落ち着いた。ここからはかき氷とタピオカミルクティーの出番。
かき氷の具は紅豆、ハトムギ、団子が1番人気。ただ、中には普通のかき氷が食べたいという子供もおり(他のお店でかき氷のメニューは無かった模様)、「豆はいらないからシロップだけちょうだい」という注文もあった。大人の方が“豆を載せるかき氷”を珍しがって買ってくれるよう。タピオカミルクティーはやはり知名度が高く、若い女性や子供に人気だった。タピオカミルクティーを買ってくれた子供がタピオカを上手く吸い上げられず、お父さんが「強く吸うんだ!強く吸うんだ!」と一生懸命説明してて面白かった。あの子は無事に吸えただろうか?
ようやくここでスタッフにもお昼の時間が。私は動く体力が無くテントでいか団子スープを購入。お昼時に鍋1つ分出た位でその後は全然売れなかったいか団子スープだが、食べてみるとこれが本当に本当に美味しくて!!出汁も団子も絶妙な量のセロリもどれも美味しくて、感激して台湾人スタッフに「めっちゃ美味しい!!」と連呼したものの食べ慣れている台湾人無反応…その後食べた会長も「なにこれめっちゃ旨いじゃん!!」と感動していたので、もっと売りたかったな。
最後は、残りわずかなソーセージと大根もちは少し安くして完売!!というか台湾人スタッフの「安いよ!これが1番美味しいよ!これも一緒にどう!」が効いていた。ちょっと強引だけど効き目抜群で笑ってしまった。ちまきも、お持ち帰り出来ますよ~と声をかけると帰り際に買ってくれる方もいた。中には美味しかったからとリピートしてくれる方も!!全て完売とは行かなかったが、完売した物もあったのは嬉しい。
15時にイベントが終了し、片付けをしに公民館へ。
なんとここで!!かき氷の豆が美味しかったから分けて欲しいという方が!!忙しくて地元の方と話す余裕もなく味の感想を聞く事もできずに終わってしまったけど、台湾の美味しい物を少しは伝えられたのかな?疲れていた中で、最後にとても嬉しい出来事でした。
民宿に戻り、お金の計算や反省会。
会としては、台湾や台湾料理に興味を持って貰いたいという目的があったので、バタバタしてしまってお客さんに充分なサービスや料理の説明ができなかった事が反省点だと思う。
また、東京では大根もちはメジャー(by 会長)らしいが、まだまだ台湾料理はメジャーではないと思う。今回も、「大根もちの材料は何?大根が入ってる訳じゃないでしょ?」とか、かき氷に載せる豆も全種類「これは何?こっちは?味は?」とほとんどのお客さんが質問していて、どう見ても白玉やんと思う団子についても「これは何?」と聞く位、警戒心=興味があるんだなぁと思った。
公民館組も、お隣で料理していた地元の方々から食材1つ1つに「これは何?」と質問されたと言っていた。こういう質問に対し「材料は台湾から買ってきたんですよ」と説明することもあったが、台湾の市場の写真など視覚的に訴えられる物があるとより分かり易く、また楽しんで貰えたのかな~と思った。
反省点ばかり挙げてしまったが、私が料理の説明もできずバタバタしてる中で、台湾人スタッフは本当に良くお客さんと喋っていて看板娘・看板息子として大活躍だった。おじいちゃんおばあちゃんにも人気だったし、中国語で喋りかけてくる人もいたりして、少しは台湾に触れる場になったのかな。
みんなとても疲れていたのに、反省点がたくさん出てきて、でもその全てに対して次はこうしたいね、というポジティブな意見につながるという、反省会も全力でした。
今回イベントのお手伝いに誘われて、食べ歩きなど会の活動は関東メインなので、ようやく関西からも参加できる!と参加者気分で小豆島に乗り込んだけれど、甘かったです。こういうお店をするのは大学祭以来。大学ではあり余る人手があったけれど今回6人で回すのは体力的に大変だった。さらに、私自身初めて食べる料理もあって、作り方を聞いて「ほー」食べ方を聞いて「へー」知らない事だらけなのに、テントの中にいれば会のスタッフ。色々質問されるのに料理の説明ができず全く戦力にならなかったので、ただ食べるだけでなく知識も増やして料理の腕も上げてもっと美味しく食べれるようになりたいと思いました。
あと小豆島は初めてだったし、祖母が香川出身で喋り方が似ていて地元の方の会話を聞いているとほっこりしたので、もっと島の人とお話ししたかったな~
余談。
福武ハウスでは台湾歴史資源経理学会の活動を紹介している一角があったり、千枚田には王文志さんの作品(小豆島の光)があったり、小豆島でも台湾に出会いました!
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